制度を使う前に考えたい、仕事と介護の本当の話③なぜ判断がしっくりこないのか?

兵庫県で活動する、産業ケアマネの片岡です。

介護を抱え、これからどうなっていくんだろう…。
休むべきなのか、このまま働き続けられるのか。
どこまで職場に伝えるべきなのか。

介護に直面したとき、判断がしっくりこない。
その感覚には、きちんと理由があります。

介護は“分かってから判断できるもの”ではない

介護は、状況が見えにくいものです。

どれくらい手がかかるのか
この状態がどのくらい続くのか
どこまで自分が関わる必要があるのか

こうしたことは、最初からは分かりません。
むしろ、関わりながら少しずつ見えてくるものです。

つまり介護は、「分かってから判断するもの」ではなく、「分からないまま判断しなければいけないもの」とも言えそうです。

判断がしっくりこないのは当然のこと

こうした状況の中で、
・仕事を続けるか
・どこまで関わるか
・制度を使うべきか
を決めていくのは、簡単ではありません。

判断に迷いが生まれるのは、当然のことです。
むしろ、迷わずに決められるほうが難しいとも言えます。

そして、この難しさは、介護に直面する従業員だけのものではありません。

職場側もまた、その人の介護状況を正確に把握できているわけではない中で、判断を求められます。

どこまで配慮すべきか
どの制度を案内するべきか
他のメンバーとのバランスをどう取るか

限られた情報の中で判断せざるを得ない状況は、職場側も同じです。

問題は“分からないこと”ではない

ここで大切なのは、「介護が分からないこと」そのものが問題なのではない、ということです。

本当の課題は、分からないまま判断しなければならない状態であること。

そして、その状態を前提とした支え方が十分に整っていないことにあります。

だからこそ必要なのは、状況を一つひとつ整理していく視点です。

介護の状況と、仕事への影響。その両方を踏まえながら、

・今、何が起きているのか
・どこに負担がかかっているのか
・どこは調整できるのか

こうしたことを言語化していくことで、
判断は少しずつ“しっくりくる形”に近づいていきます。

制度があるだけでは、両立はうまくいかない。
その背景には、こうした“判断の難しさ”があります。

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私、産業ケアマネ 片岡 
主に兵庫県の企業様を対象に「仕事と介護の両立支援明石事務所」を運営しています。
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