なぜかうまくいかない…仕事と介護の“ズレ”の正体③「親を見るのは当たり前?」仕事と介護、それぞれの価値観のズレ
兵庫県で活動する、産業ケアマネの片岡です。
「親のことは、子どもが見るのが当たり前」
「仕事に穴をあけるなんて考えられない」
どちらも、職場でよく聞く言葉です。
そして厄介なのは、どちらも“間違いではない”ということです。
それぞれの“正しさ”がぶつかるとき
介護を担う側には、
・自分も介護を担いたい
・家族としての責任を果たしたい
・迷惑をかけたくない
という想いがあったとします。
一方で、職場には、
・仕事はチームで回している
・一人の都合で穴はあけられない
・他のメンバーとの公平性も大切
という前提があります。
どちらも、それぞれの立場で見れば自然な考え方です。
しかし、この“正しさ”同士が、無自覚のままぶつかることで、両立は一気に難しくなります。
見えないまま進む“我慢”と“遠慮”
価値観のズレがある状態では、
・言い出せない
・頼れない
・相談できない
こういった状況が生まれやすくなります。
その結果、
・無理をして抱え込む
・突然休まざるを得なくなる
・結果的に周囲に大きな影響が出る
という流れに陥ることも少なくありません。
本来は少しずつ調整できたはずのことが、“我慢”と“遠慮”によって難しくなってしまうのです。
問題は「制度」よりも「空気」
仕事と介護の両立は「制度があれば解決する」と思われがちですが、実際にはそう単純ではありません。
なぜなら、制度があっても、
使いづらい空気がある。前例がない。言い出しにくい雰囲気がある。
こうした状態では、制度は“存在しているだけ”になってしまうからです。
つまり、課題は制度そのものではなく、制度を使える“前提”が整っているかどうかにあります。
必要なのは、価値観を揃えることではない
ここで大切なのは、全員が同じ価値観を持つことではありません。
・家族を大切にしたいという想い
・仕事に責任を持ちたいという意識
どちらも尊重されるべきものです。
そのため必要なのは、違いがあることを前提に、調整できる状態をつくることです。
根気強くつくる「支え合える職場」
仕事と介護の両立は、個人の努力だけで成り立つものではありません。
・日頃からの情報共有
・困ったときに声を上げられる関係性
・上司や人事の理解と関わり
こうした積み重ねによって、はじめて“支え合える職場”がつくられていきます。
そしてそれは、一度整えれば終わりではなく、日々の関わりの中で育っていくものです。
仕事と介護の両立が難しくなる背景には、制度の問題だけでなく、目に見えない“価値観のズレ”が存在しています。
そのズレは、誰かが悪いわけではなく、それぞれが大切にしているものの違いから生まれるものです。
だからこそ大切なのは、正しさを押し通すことではなく、違いを前提に支え合える関係をつくること。
そんな積み重ねが、両立を“特別なこと”ではなく、“続けられる形”へと変えていきます。
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