なぜかうまくいかない…仕事と介護の“ズレ”の正体②想いは同じでも、なぜかすれ違う

兵庫県でで活動する、産業ケアマネの片岡です。

「家族でがんばろう」介護が始まったとき、多くの人がそう考えます。

誰か一人に任せるのではなく、できることを分担しながら支えていく――
そんな理想的な形を描きます。

しかし実際には、この“家族で支える”がうまく機能しないケースも少なくありません。


それぞれの「当たり前」が違う

たとえば――
・「近くに住んでいる人がやるべき」
・「仕事が忙しい人は仕方ない」
・「親のことだから子どもが見るべき」
・「できる人がやればいい」

どれも一見、間違いではないようにも思います。
問題なのは、その“当たり前”が、家族の中で揃っていないことです。

同じ家族であっても、生活環境も価値観も立場も違います。

だからこそ、“同じように考えているはず”という前提が、すれ違いを生んでしまうのです。


見えない負担が偏っていく

意識の違いがあるまま進むと、次第に負担は一部の人に集中していきます。

・連絡や調整を担う人
・実際に通う人
・緊急時に動く人

こうした役割は、自然と「時間がある人」「親の近くにいる人」「できる人」に集まりやすくなります。

そしてその人が、仕事と介護の両方を抱えることになる。
ここに、両立が難しくなる構造があります。


「言わなくても分かる」は通用しない

家族だからこそ、「言わなくても分かってほしい」と思うことがあります。

しかし介護においては、この前提はほとんど機能しません。

なぜなら、
・見えている情報が違う
・関わっている量が違う
・感じている負担が違う
こんな違いがあるからです。

つまり、同じ状況を見ているようで、まったく違う景色を見ているのです。

あれ?これって会議など、職場の中でもよく起こっているように思いますね…(^^;)


必要なのは「役割」ではなく「共有」

ではどうすればいいのか。

大切なのは、最初から完璧な分担を決めることではありません。

まず必要なのは、
・今どんな状況なのか
・何が起きているのか
・どこに負担がかかっているのか
こうした“現状の共有”です。

そのうえで、
・誰が何を担えるのか
・外部の力をどこで使うのか
これらを一緒に考えていくことが、結果的に無理のない形につながります。

家族の中で起きるすれ違いは、誰かが間違っているからではありません。

それぞれが、それぞれの立場で考えた“正しさ”を持っているからこそ、起きるものです。

だからこそ、想いや感情だけで支えようとしないこと。

意識の違いを前提に、見える形で共有していくことが、仕事と介護の両立を支える大切な視点になります。

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私、産業ケアマネ 片岡 
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