なぜかうまくいかない…仕事と介護の“ズレ”の正体④それ、本当に“家庭の問題”ですか?社会とのズレ
兵庫県で活動する、産業ケアマネの片岡です。
「介護は家庭の問題」どこかで、そんな前提を持っていないでしょうか?
親のことは家族で見るもの。
仕事に影響が出ないように調整するのは個人の責任。
そうした考え方は、今もなお、多くの場面で“当たり前”として存在しています。
個人で抱えきれる時代ではない
しかし現実は、大きく変わっています。
・働きながら介護を担う人の増加
・共働き世帯の一般化
・家族の距離や関係性の変化
こうした中で、「家庭の中だけで解決する」という前提は、少しずつ現実とズレ始めています。
それでもなお、“家庭の問題”として扱われ続けることで、本来は支えられるはずの人が一人で介護を抱え込む構造が生まれてしまっています。
「自己責任」が選択肢を狭める
社会的なズレがある状態では、
・迷惑をかけてはいけない
・自分でなんとかしなければならない
・相談するほどではない
といった意識が働きやすくなります。
その結果、
・支援につながるタイミングを逃す
・使える制度を知らないまま進む
・限界まで抱え込んでしまう
このような状況が生まれます。
本来は“選べたはずの選択肢”が、見えないまま消えていくのです。
つながることで、支えられる
では、どうすればいいのか。
必要なのは、「家庭の外とつながること」です。
・介護保険などの社会資源を活用する
・専門職に相談する
・職場と情報を共有する
介護は、家族だけで完結させるものではなく、社会とつながりながら支えていくものへと変わっています。
社会の側にもできることがある
そして同時に、社会の側にも役割があります。
・企業が両立支援を“特別な配慮”にしないこと
・制度を“使える形”にすること
・介護を抱えることを前提とした職場づくり
こうした取り組みが進むことで、個人の負担は大きく変わります。
両立は、個人の努力だけでなく、環境によって支えられるものだからです。
仕事と介護の両立が難しくなる背景には、“家庭の問題”という前提と、現実とのズレがあります。
そのズレが、本来つながれるはずの支援を遠ざけ、個人に大きな負担を背負わせてしまうのです。
だからこそ、介護を「家庭の中だけの問題」にしないこと。
社会とつながること、そして社会全体で支える視点を持つことが、これからの両立には欠かせません。
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私、産業ケアマネ 片岡 は
主に兵庫県の企業様を対象に「仕事と介護の両立支援明石事務所」を運営しています。
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