制度を使う前に考えたい、仕事と介護の本当の話②介護は「人それぞれ」で片付けていいのか?
兵庫県で活動する、産業ケアマネの片岡です。
「介護は人それぞれだから」
よく聞く言葉ですし、確かにその通りで間違いではありません。
けれど、この言葉だけで片付けてしまうと、実は大切なことが見えなくなってしまいます。
同じ“要介護”でも、状況はまったく違う
例えば、同じ「要介護2」という認定だとしても
・一人暮らしか、同居か
・家族のサポート体制があるか
・認知症の有無や進行状況
・通院や生活支援の頻度
こうした要素によって、負担の大きさはかなり変わります。
つまり、介護は“制度上の区分”だけでは測れないものだということです。
「正解がない」ことが判断を難しくする
育児であれば、ある程度の成長段階や共通のプロセスがあります。
一方で介護は、状態も進行も、家族の関わり方もさまざまです。
・どこまで関わるべきか
・どこを外部に任せるか
・仕事とのバランスをどう取るか
こうした問いに、明確な正解はありません。
だからこそ、判断は難しく、迷いが生まれます。
その“曖昧さ”が、制度の使い方にも影響する
状況が整理できていないまま制度を使うと、本来必要だった使い方とズレてしまう危険性が高まります。
・本当は調整で済んだかもしれないのに、長く休んでしまう
・逆に、無理をして働き続けてしまう
・結果として、仕事も介護も立ち行かなくなる
制度はあくまで手段です。
前提となる状況の理解がなければ、うまく機能しません。
介護が人それぞれであることは事実。
ですが、それを理由に「分からないもの」として扱ってしまうと、適切な判断はますます難しくなります。
大切なのは、一つひとつの状況を丁寧に整理し、その人にとっての最適な関わり方を見つけていくことです。
判断を支える“視点”があるかどうか
そのとき必要になるのが、介護の実態と、仕事への影響、その両方を踏まえた視点です。
・どこに負担がかかっているのか
・どこは外部に任せられるのか
・働きながら続けるために、何を優先するのか
こうした整理ができるかどうかで、制度の使い方も、その後の働き方も大きく変わります。
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